「鹿児島のコシヒカリは、7月下旬たい」
「日本一早いコシヒカリ」というキャッチフレーズのある鹿児島である。
確かに、7月上旬からの出荷は、超早い。
4月には田植えが始まるそうだから、超早場米である。
「どこより早く初物を!」という人には、オススメだ。
そもそも鹿児島の土地は、火山灰が造ったシラス台地である。
荒くて水はけが良い白いシラスは、米作りに適さない土地だと言われてきた。
薩摩藩では、さつま芋をコメの代わりに栽培してきた歴史もあるくらいだ。
江戸で、薩摩の芋侍なんて、揶揄されていたりしながらね。
青木昆陽は、飢饉対策でさつまいもを採用して、人助けをした歴史もある。
薩摩では、さつまいもは国外に出してはならない特別な芋だったりしたのである。
超小場米は、そんな鹿児島の工夫なのかもしれない。
都城に取材で行ったことがある。
鹿児島と宮崎の中間地点に位置する街で、宮崎県である。
ところが、薩摩藩だった都城は、意識は鹿児島だったりする。
方言も鹿児島弁のようだし。
米文化は、県より藩が色濃く残っているように思っている。
都城の米文化について、興味がある。
調べてみたいと思っている。
10月下旬に出回る鹿児島の特A『あきほなみ』は、ぜひ、食べてみたい。
米は品種によって収穫時期が違う。
米前線では、なるべく早く収穫できる米を初物として地図に書きこもうと思っている。
桜は、ソメイヨシノを追っかけているけど、米前線は新米の収穫を追いかけたい。
7月に天文館に行くことがあったら、新米を注文できるかな?
文:紙本櫻士
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漫画な米前線